BLOG

WANKO DIARY CAFE

みなさんこんにちは。
WANKOショップ店長のカノンです。

いきなりですが「犬の分離不安症」をご存知ですか?飼い主さんとずっと一緒にいたいという甘えん坊なわんちゃんは多く、飼い主さんも愛犬に好かれていると嬉しいですよね。ですが中には飼い主さんのことが好きすぎるあまりに問題行動に発展してしまうわんちゃんがいます。今回は犬の分離不安症の症状と対策をご紹介します。

分離不安症の症状とは

分離不安症とは飼い主さんと離れることで強い不安感に襲われ、そのストレスが原因で様々な問題行動をひき起こしてしまいます。分離不安症の症状として飼い主さんがいる時といない時でのわんこの行動をご紹介いたします。

飼い主さんがいる時
・飼い主さんが出かける準備をしているとソワソワしている
・飼い主さんの後ろをついて回る
・飼い主さんの行動をずっと目で追っている
・飼い主さんがトイレやお風呂などに入ると落ち着きがなくなる
・帰宅した時に過度の興奮

飼い主さんがいない時
・留守番中吠え続ける
・うんちやおしっこをトイレ以外の場所でする
・部屋の中を荒らす
・物をこわす
・自分の足を舐めたり噛んだりする(自傷行為)
・下痢や嘔吐をする

愛犬にこのような行動が見られたら分離不安症の可能性があります。飼い主さんがいる時ならわんこの行動は把握しやすいですが、留守中の行動はわからない事もあるのでペットカメラを設置して観察してみてもいいかもしれません。

分離不安症になる原因とは

分離不安症は犬種問わず発症されます。分離不安症になりやすいわんこは次のような特徴や生活環境が原因だとされています。

1.飼い主さんの過剰な愛情
愛犬を可愛がることは何も問題はありません。しかし飼い主さんからの「過剰な愛情」はわんことの適切な距離感が保てず、わんちゃんは飼い主さんがそばにいないと大きなストレスを感じるようになってしまい分離不安症に導いてしまうことがあります。

2.お留守番中のトラウマ
お留守番をしているとき、大きな雷の音や地震など1人でいる時に強い恐怖感を感じた事でこれまで出来ていたお留守番ができなくなってしまうことがあります。また保護犬にも分離不安症になる子が多く、保護されるまでに愛情を注がれなかった子だと深い愛情を注いでくれる飼い主さんには依存しやすく、飼い主さんが少しでも離れると「また捨てられるのではないか」といった恐怖心から問題行動を起こすことがあります。

3.過剰なしつけ
わんこにとってしつけは必要ですが、過剰なしつけをしてしまうとわんこは飼い主さんの指示がないと、自分がどう動いていいのかわからくなってしまうというような過剰な服従心が原因で分離不安症を生む可能性があります。愛犬の分離不安はしつけ不足だけによるものではありませんので、褒めるしつけとうまく組み合わせて行うようにしましょう。

分離不安症は生活環境や育てられ方が関係しますので原因をよく理解し、その原因にあった対処をしていくことが大切です。

分離不安症の対策とは

犬の分離不安症は一日二日で治るものではありません。わんこと飼い主さんが幸せに過ごせるよう分離不安症の対処法をご紹介していきます。

1.甘やかさない
まずは飼い主さんとベッタリとくっついているわんちゃんとの適度な距離感を保つことが大切です。わんちゃんはご飯のおねだりやお散歩のおねだり、遊んで欲しいというおねだりをしてきますよね。わんちゃんの願いを叶えてあげたい気持ちは分かりますが、時には我慢する状況を作るようにしましょう。

2.お留守番を特別にしない
わんこにお留守番をさせる際に別れを惜しむようなそぶりで「行ってくるね。いい子にしててね。」など不安を煽るような声をかけないで、気づいたら飼い主さんがいなかったというようにわんこに気づかれないよう外出しましょう。また帰宅した際はわんこが興奮して駆け寄ってきてもすぐに抱っこをせず、わんこが落ち着くまで待ってからコミュニケーションをとるようにしましょう。

3.運動をさせる
問題行動を起こしてしまう原因の一つとして、十分な運動ができてないということがあります。十分に遊んだわんこは疲れた体を休めるために10分や15分で寝ることが多いので、お留守番をさせる前にお散歩に行くのをおすすめします。愛犬をお散歩するときは多少息切れがあるくらいの運動をし、室内でもあそべるようなら一緒におもちゃ遊びをしてあげるようにしましょう。

4.獣医師さんに相談する
愛犬の性格や生活の環境によってもトレーニング方法は違いますので、飼い主さんだけではどうしようもない重度の分離不安症である場合や気になる症状があれば、一度かかりつけの病院の獣医師さんに相談してみてください。

分離不安症を治療するのには時間がかかりますので、焦らず少しずつ試してみてください。また、留守番中に家具や物を壊していたり、おしっこをトイレ以外の場所でしていたとしても叱るのはやめましょう。わんこはその時に叱られるのであれば理解しますが、飼い主さんが帰宅してから叱られても愛犬は何故怒られているのか理解ができません。分離不安症になっている愛犬に必要なのは飼い主さんが叱ることではなく愛犬の心のリハビリをしていくことが大切です。

今回は犬の分離不安症についてご紹介しました。我が家のわんこもお出かけの準備をしているとソワソワしては鳴きだし誰かの後ろについて回ります。ある時、留守番中の愛犬の様子が気になり、リビングにペットカメラを設置したのですが、留守番中のお家をのぞいてみると二匹とも扉に向かって吠えていてトイプードルのムックに関しては遠吠えをしていました。初めて聞く遠吠えに驚き、それから分離不安症について調べてみたのですが、調べれば調べるほど当てはまることが多く、我が家のわんこは分離不安症なのだと知りました。
初めは吠えている愛犬を見てお留守番をさせるのは可哀想だと思ったのですが、この状態を放置している方が可哀想なことになってしまうのではないかと感じました。ストレスの原因になってしまうのはもちろん、もしも病気や怪我で入院することがあれば心身ともに悪影響を与えてしまうことになるので、少しでも早く改善できるよう飼い主から変わっていくことが大切なのだと思いました。わんこと飼い主さんが快適な生活を過ごせるよう愛情を注ぎながらも、適度な距離感を保っていけるようにしていきたいです。

梅雨冷えの肌寒い日もありますが、体調を崩さないように気を付けてください!
それではみなさん良いワンコライフを♪

 

記事一覧

KANON

好きなことには好奇心旺盛なため大好きなわんこについては特に知りたいことが多く、知識をたくさん増やすために勉強する日々。最近はSNSでシンプルかつデザイン性が優れている犬服を...

関連記事一覧