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ワンちゃんの命と健康を守るために大切な混合ワクチン。
あなたは適切な接種のタイミングや効力を知っていますか?
実はワクチンによる抗体のつき方はワンちゃんによってさまざまなので、飼い主さんは自分のワンちゃんのワクチン接種時期をしっかり把握する必要があるんです。
今回はワンちゃんのワクチンについての基本知識と、犬用抗体検査についてくわしく解説していきます。

 

ワンちゃんのワクチン接種はなぜ必要?

生まれたばかりのワンちゃんは母犬の母乳からもらった免疫がありますが、生後6週を過ぎたころから徐々に免疫が減り始めます。
免疫が低下すると危険なのが、死亡率の高い感染症にかかってしまうことです。そこでこれらの感染症を未然に防ぐために、積極的なワンちゃんのワクチン接種が推奨されています。

 

ワンちゃんのワクチンの種類

ワンちゃんのワクチンと一言でいっても、ワクチンには大きく分けて3つの種類があります。

・狂犬病ワクチン
狂犬病は犬だけでなく人にも感染し、発症すれば死亡する危険な病気です。そのため狂犬病の予防接種は年1回の接種が法律で義務づけられています。生後91日以上のワンちゃんは必ず毎年行いましょう。


・混合ワクチン(コアワクチン)
法律で義務づけられてはいませんが、死亡率の高い感染症をまとめて予防するためにワクチンを組み合わせて接種することが勧められています。ワクチンの組み合わせは3〜11種ほどありますが、抗体のつき方はワクチンによってさまざまです。
中でもコアワクチンと呼ばれるアデノウイルス、犬ジステンパー、犬パルボウイルスワクチンは一度の接種で長期間免疫力が持続します。
これらのワクチンは一般的な5種混合に含まれているため、飼い主さんは覚えておきましょう。


・混合ワクチン(ノンコアワクチン)
5種混合に含まれる犬パラインフルエンザや、追加される感染症ワクチンであるコロナウイルス、レプトスピラはノンコアワクチンに分類されます。
ノンコアワクチンは免疫の持続期間が短いため、抗体が弱まるタイミングでの接種が必要となります。

 

ワクチン接種の注意点とリスク

感染症にかかる可能性を考えると、ワクチンの数は多い方が安心です。ライフスタイルや地域の発生状況などを考慮して、かかりつけの獣医師と相談してワクチン接種プログラムを作ってもらいましょう。
ワクチン接種時の注意点としては、妊娠中や体調不良時の接種を避けることが挙げられます。
ワクチン接種当日は安静に過ごし、接種後2〜3日は激しい運動やシャンプーは控えましょう。
また、ワクチンの接種には副反応のリスクがあるため、過剰にワクチンを接種するのは危険です。
ワクチン接種後の副反応として顔が腫れたり、下痢や注射跡を痛がったりする場合があります。まれにアナフィラキシーショックを起こすケースもあるため、ワンちゃんの様子がおかしかったら速やかに動物病院に連れて行きましょう。
このようなリスクを避けるために、ワンちゃんのワクチンは適切な時期に適切な数を接種することが大切です。

 

ワクチンの適切な接種頻度は?

では、年に1回接種が義務づけられている狂犬病以外のワクチンの接種は、どれくらいの頻度で行えばいいのでしょうか。
ドッグランやトリミングサロンに通っているとワクチン接種の証明書が必要なため、1年ごとに追加接種を行っている飼い主さんが多いかもしれません。
かかりつけの動物病院から毎年の接種を勧められている方もいるでしょう。
しかしワクチンによる抗体は、ワンちゃんによってつき方が異なることが最近の研究でわかってきています。
つまり、1回のワクチン接種で免疫が3年以上持続するケースや、1年も経たずにワクチンの効果が薄れてしまうワンちゃんなど、犬の体質によって免疫の持続期間が異なるのです。そのため1年に1回定期的に混合ワクチンを接種すると、過剰摂取となっているワンちゃんがいるかもしれません。
過剰摂取は副反応のリスクを高める原因ともなるため、ワンちゃんのワクチン接種のタイミングを飼い主さんがしっかり把握することが重要です。

 

適切なタイミングはワクチンの抗体検査でチェック!

ワンちゃんに最適なタイミングでワクチンを接種するためには、ワンちゃんについた抗体をチェックする必要があります。
抗体をチェックすればどのウイルスに対する免疫がなくなっているか一目瞭然なため、必要なワクチンを選択して接種することができます。
そこでおすすめなのが、ワンちゃんのワクチンの抗体検査です。ワクチンの抗体検査は、ワンちゃんの血液から抗体数値をチェックするとことで免疫のつき方を調べることができます。
一般的にワクチンの抗体は約3年持続するといわれているため、抗体検査を受けて抗体が残っている場合は2年間は抗体のあるワクチンの接種は不要です。
そのためWSAVA(世界小動物獣医師会)のガイドラインでも10歳以下のワンちゃんの抗体検査は3年に1回の頻度が勧められています。
また、抗体検査を受けて抗体があった場合は、抗体検査証明書が発行されます。
トリミングサロンやドッグランなどでワクチンの接種証明証が必要な場合、抗体検査証明書を提示すればワクチン接種証明書がなくても施設利用が可能なこともあります。施設ごとにルールが異なるため、事前に必要書類を確認しておくと安心です。
抗体検査は専用キットを取り扱っている動物病院ならどこでも受けることができるため、ワンちゃんの健康を守るためにもぜひ検査を検討してみてください。
かかりつけの動物病院でワクチンの抗体検査を行なっているか、まずは問い合わせてみましょう。

 

 

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NAKATAKE

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